シオンの、わくわくライフ

毎週日曜日、鋭意更新中。暫くブログのあちらこちらがちょいちょい変わります(。-∀-)

夜間射撃訓練2012

こんばんは、橘です。
今日は、昨日行われた夜間射撃訓練2012の全容を明らかにしたいと思います。
ミリタリー系とかその辺の興味が全く無い方は、気にせず読み飛ばしてください(。-∀-)

なお、今回も雰囲気を出すために、やや大げさな表現や台詞が使われていますが、基本的にノンフィクションですので、その点どうかご理解いただきますようよろしくお願いいたします(´∀`*)

それでは、続きはコチラ⇒からどうぞ。
振り返る事数日前、市内某所、友人宅。

この日は、友人に預けておいた、夜間射撃訓練で使う銃を受け取りに行きました。

友人T「調整済んでるよ」
シオン「ありがとう」
友人T「これお前の銃なのに、どうして俺に預けておくんだ?」
シオン「使っちまいそうだからさ、手元に置いておくと」
友人T「なるほどw」
シオン「ちょっと試し打ちしたいんだけど」
友人T「OK、外に行こう」

何年かぶりに、愛しい彼女と再会するかのように、そこに置いてあった銃を持ち上げる。
そして、グリップをぎゅっと握り、それを構える。

kako-OiuH82MXpObsLS2m.jpg

友人T「・・・」
シオン「どうした?」
友人T「やっぱり、お前がその銃握ると、様になるな・・・」
シオン「そうか?誰が握っても同じだろ?」
友人T「いや・・・」
シオン「なんだよ」
友人T「別人のようだ」
シオン「いつもと同じさ。いつもとね」
友人T「いつもの射撃訓練に行く時の目と同じって事か?」
シオン「そう言う事だな。ところでT、試しうちしに行く前に、バイポットとスコープを外してくれないか?」
友人T「え、使わないの?」

バイポット(二脚)とスコープを外してもらい、いざ外に出る。
友人宅は、隣の家との距離がそれなりに空いており、裏はちょっとした原っぱになっている。

試しうちのポイントに到着。
友人宅の裏の原っぱで、その原っぱの奥には、金属のポールが立っている。
距離にして大体10mぐらいだろうか。

俺はポールの正面に立ち、目線の高さで銃を構える。

パァン!!
パァン!!
パァン!!
パァン!!
パァン!!


1テンポ遅れて・・・

カン!!
カン!!
カン!!
カン!!
カン!!


友人T「全弾命中、お見事」

シオンはその場から動かずに、今度は銃を脇の高さに構えた。

パァン!!
パァン!!
パァン!!
パァン!!
パァン!!


そして1テンポ遅れて・・・

カン!!
カン!!
カン!!
カン!!
カン!!


ふぅと一息つき、シオンは銃を下ろし、振り返る。

シオン「調整はバッチリだ、当時と変わらずいい腕だ」
友人T「俺がか?」
シオン「うん」
友人T「俺は、言うほど何もしてない。せいぜい掃除したぐらいだぞ?」
シオン「そうなんか?」
友人T「俺の腕がいいんじゃなくて、お前の腕が錆びてないだけなんじゃないか?でもなんで、今回急にこれを使いたくなったんだ?」
シオン「去年、Doragunovaに散々たる負け方をした。あんな負け方をして、引き下がれない」
友人T「Doragunovaか・・・」
シオン「だから、久々に本気で勝負しようと思ってる」
友人T「スナイパーであるDoragunovaと、遠距離勝負か・・・。だったら、やっぱりスコープは外さない方がいいんじゃないか?」
シオン「簡単な事さ、俺はスナイパーじゃない。いつもは『Cn.ZAN』でエントリーしてるけど、今年は久々に『Cn.SS』でエントリーするよ」
友人T「SS(ダブルエス)って、どう言う意味何だっけ?」
シオン「それは・・・」

その後、暫く友人と話した後、愛銃を受け取り家に帰る。


8月12日 23:00 自宅

ブログの更新を終えた後、風呂にて軽くシャワーを浴び、体を洗う。
そして、夜間射撃訓練に行く前、自分だけの『儀式』を始める。

電気を消した浴室で、湯船に張った真水、いわゆる水風呂に、少しずつ体を沈めていく。
温度は分からないが、大体20度以下だろう。
今年の水風呂は、いつもよりちょっと冷たい気がする。

足から徐々に水風呂に体を沈めていき、最後は肩まで水に浸かる。
その状態で、静かに目を閉じる。

去年、Doragunovaに散々たるやられ方をした事を思い出す。
久々に、悔しいと感じた。
その悔しさが蘇る。

勝ちたいという闘争心を静めるように、水の温度が少しずつ気持ちを落ち着けていく。

時間が経つにつれ、心臓の鼓動が大きく聞こえるようになってくる。
耳を通じて聞こえるのではなく、頭に響き渡る感じだ。

少しずつ・・・、少しずつ・・・、体の感覚が無くなっていく。
手や足は動きが鈍くなり、呼気に冷気が帯びてくる。

経験した事は無いが、その感覚はきっと、人が死に絶えていく感覚なんだろうと、いつも思う。

数分後、水風呂から出る。
すぐに出ようとすると、湯船の水が急速に動き、体をさらに冷やしてしまうため、ゆっくりと体を湯船から逃がす。

風呂場の椅子に腰掛け、少しずつ体が温まるのを待つ。
体は冷え切っていて、満足に手足を動かすことはできない。
呼気も冷たく、まるで死人のような体。

しかし、時間が経つにつれて、徐々に体温が回復してくる。
呼気にも熱が感じられるようになって来た頃、立ち上がり、ゆっくりと目を開ける。

鏡に映ったのは、橘シオンではなく、Cn.SS。

「久しぶり」

鏡の自分に向かって、声をかける。


23:50 市内某所 夜間射撃訓練運営本部

今回の夜間射撃訓練に参加する面々が、本部に集まってくる。
今回の参加者は、約15人前後。
いつもと同じぐらいだ。

夜間射撃訓練・・・とは、いったい何をするのか。
ここで簡単に説明しておきます。

夜間射撃訓練という名前をつけていますが、実際はサバイバルゲームである。
ただ、『夜間』という単語が付いているように、我々の行うサバイバルゲームは、通常のサバイバルゲームとは大きく異なるルールが存在します。
基本的なルールは、以下の通りです。

1.完全個人戦
2.ヒットした人は、自己申告で本部に戻る
3.サイレンサーは、原則禁止
4.ゲーム開始の合図は、笛ロケット花火1発
5.試合開始2時間後、生存者と同数のノーマルロケット花火を打ち上げる
6.生存者が1名になった場合、もしくは3時間経っても決着が付かなかった場合、笛ロケット花火を1発打ち上げる
7.周囲には迷惑をかけない
8.緊急時は、各自判断する
9.ゴーグル着用義務(今年から)


私たちがサバイバルゲームを夜やるようになった理由は、説明するほど大した事じゃないので、割愛させていただきます。
一言で言うと、夜の方が面白いから、です。

運営本部にて、簡単にルールの説明を受ける。
説明を受けている最中・・・

Doragunova(以下Cn.D)「シオン」
シオン「ん」
Cn.D「それを使うのは久しぶりじゃないか」
シオン「・・・」
Cn.D「何か心変わりでもあったか?」
シオン「オメーに勝つためだ、覚悟しな」

そう言って、Cn.Dを見て、ふっと笑う。

Cn.D「本気か・・・」
シオン「今回、俺はCn.SSで登録してある」

その単語を出した瞬間、Cn.Dの顔から余裕がなくなった事は、誰が見ても明らかだった。

一通りの説明が終わった後、各自潜伏ポイントへと散っていく。
私とCn.Dは、それぞれ別方向へ。
去年と同じような事にはならなそうだ

ならないのか・・・、それともお互いそれを避けたのか・・・。


24:00 ゲーム開始

ピィィィィィィッ!!!     パァアン!!

ゲーム開始を告げる、笛ロケット花火が打ちあがる。

今回のゲーム会場は、基本的に大きな障害物や遮蔽物は無いが、フィールドの内側は野原で、外側は何かしらの人口建造物がある。
そして、半分は平野で、半分は山の斜面となっている。
さらに、フィールドの中央に、大きな風力発電が一つ建っている。
これが、今回のゲームフィールドだ。
丁度いい写真や図が無かったので、割愛させていただく事、ご了承ください。

本来なら、山側にいた方が、相手側からは狙いにくいので有利である。
しかし今回私は、あくまで動きやすさを重視するために、平野部の一角に身を置く。
障害物らしい障害物は、何も無い。

笛ロケット花火が打ちあがった直後に、私から見える範囲で人影が動く。
正面の物陰に1人と、4時の物陰に1人。

パパパパパァン!!!

正面に参加者が、突如銃を向けて撃ってきた。
コチラに銃を向けた瞬間を見逃さなかった。
咄嗟に伏せる、体を地面に着けると同時に、銃口を相手に向ける。

パァン!!
パァン!!
パァン!!
パァン!!
パァン!!


相手の弾を避けると同時に、相手を打ち抜く。
まず、1人を撃ち取る。

撃ち取った相手が手を上げて退散するより早く、上体を起こし、相手に向かって走る。
そして、4時の方向に銃を向けながら・・・

パァン!!
パァン!!
パァン!!
パァン!!
パァン!!


走りながらもう1人の相手に向かって銃を撃つ。
当たったかどうかまでは、見ている余裕が無い。

最初の参加者がいた場所まで走って移動した直後、振り向くと同時に伏せ、4時の方向にいた、相手に銃を向ける。

銃口はコチラを向いている。
さっきは、どうやら当たらなかったようだ。
撃ちながら移動する事で、相手に反撃のチャンスを与えない作戦で、あわよくば撃ち取る事ができればと思っていたのだが、相手はどうやら冷静だったようだ。
あのタイミングで撃ってくるようなら、飛び入りの参加者だといえたが、どうやらこの夜間射撃訓練の常連組みのようだ。

夜間射撃訓練は、文字通り夜やるサバイバルゲーム。
自分がどこにいるか悟らせない事も、1つのゲーム要素である。
この夜間射撃訓練のルールの中に、サイレンサーは、原則使用禁止があるのだが、これは、銃を撃ってまで相手がどこにいるか分からないのは、過去のゲームの中で、『卑怯だ』と言う問題があったからだ。

銃を撃つという事は、自分がどこにいるか知らせるリスクを伴う。
銃を撃たず、あえて自分がどこにいるか知らせないようにすると言うのは、熟練者の判断だ。

いつもなら、私も銃の使用はある程度は控えるのだが、今回は・・・

パァアン!!

プローン(伏射)から、物陰の相手を狙い打つ。
距離は、それなりに離れているが、相手の顔が障害物から半分出て、こちらを伺っていた。
いつもは顔は狙いにくいんだが、今年からゴーグルの着用が義務になったので、積極的に狙いに行く。

1撃で仕留める。
普通のスナイパーライフルでは、考えられない初速。
ある程度熟練した人なら、相手が銃を撃った直前ぐらいに物陰に再び隠れたりするが、間に合わなかったかそれともそこまでの熟練者ではなかったか。
いずれにせよ、2人目を撃ち取る。


11発・・・

短時間で、11発の銃弾(BB弾)を使った。
ポケットの中に入れておいた弾を、マガジンに補充する。

補充し終えたところで、目を瞑り、周囲の音を探る。

ザッ   ザッ

!!

自分が背にしている障害物のすぐ横から、足音が聞こえる。

ふぅ~~~~っ!!

大きくため息を吐いて、音がした方向を背にして、撃ち取った2人目が潜伏していたポイントに向かって走り始める。

パン!! パン!! パン!!

パァン!!
パァン!!
パァン!!
パァン!!
パァン!!


自分の銃声とは別の音が、9時の方向から聞こえる。
ブローバック音が聞こえる、ハンドガンか。
幸い、コチラには届いていないのか、体に当たる事は無かった。

走っている最中、足音が聞こえた方向に向かって銃を撃ちながら移動する。
先ほどと同じ作戦だ。

撃ち取った2人目がいたポイントに到着しようとしたその瞬間!
その物陰の向こうがにわかに動き、銃口をコチラに向けようとしていた!!

タァン!!
タァン!!
タァン!!
タァン!!
タァン!!
タァン!!


瞬間的に横に飛び、銃弾をかわす。
相手は、手だけをこちらに向けて銃を撃ってきた。
コチラの動きは、全く見えていない。

落ち着いて銃口の向きを見ながら、銃を撃たずにポイントを目指す。

タァン!!

タァン!!

タァン!!


コチラの動きを探るように撃たれる銃は、私とは違うあさっての方向を向いている。
猛スピードで相手の間合いまで詰め寄り、左手でそのハンドガンを抑え、障害物の相手を捉える。

右手の銃を相手の腹部に当て・・・

「ゲームオーバーだ」

と一言告げる。
銃を撃ってもいいが、さすがに至近距離では痛すぎる。

3人目を撃ち取ると同時に障害物に隠れたので、先ほど足音の主はどうなっているのか分からない。
幸い、私が走っている最中は、撃ってこなかったようだが、どうなっているのか。

障害物からうかつに顔を出すのは自殺行為。
相手が狙っていたらそれまでだからだ。

とりあえず、銃口を掴み、銃の後ろの部分を障害物から出るように、大きく振ってみる。
大体の人は、この罠にはまって、銃を撃ってしまう。
顔がちらっと出たら、瞬時に狙い撃ちにしてやろうと言う、人間の本能が、この罠にかかるのだ。

だが、反応が無い。
チラリと覗くと、その足音の主は、手を上げて退場している最中だった。
先ほど走っている最中に、9時の方向から聞こえた銃声は、もしや自分ではなく、彼を狙っていたのだろうか?


2X:XX

銃弾を補充して、一息つく。
自分がいる場所から近くに、人がいる気配はなく、他の場所では銃声が聞こえる。

3人目を撃ち取ってから、30分ぐらいが経っただろうか。
急に、銃声が聞こえなくなる。
そして、物音一つ聞こえない静寂が、突如襲ってくる。

慣れない人が、本当に冷静さを失うのは、この不気味な静寂が訪れてからだ。
銃撃戦をしている最中は、どこに誰がいるか判断ができる。
しかし、音が一つもしなくなると、本能的に動きたくなってしまうからだ。
物陰から顔を出した瞬間にやられる・・・と言う事は、少なくない。

冷静になり、もう暫く感覚を研ぎ澄ませ、周囲に気を張り巡らす。
体を動かしている状態より、この状況の方が、遥かに精神力の消耗が激しい。
だが、現状では周囲に人の気配はない。
大丈夫そうだ。


2X:XX

3人目を撃ち取ってから40分ぐらいが過ぎた頃、そろそろ次の作戦に出る事にした。
ここにいたままでは、さすがにゲームが進まない。

私は、体を障害物から目だって出さなくても狙える位置を、適当に打ってみることに↓。

パァン!!

パァン!!

パァン!!

パァン!!


人が動く気配は無い。
いや、いるけど動かないのか・・・。
そこまでは分からない。

何はともあれ、銃に弾を補充する。

しかし、本当に人の気配が無い・・・。
誰もいないのだろうか?

障害物から、少しだけ顔を覗かせて、周囲を警戒してみる。
もちろん、撃たれた時のために、すぐに体を戻せるようにしながら・・・。

周囲を見渡すと、山の方に人影が見える。
どうやら、移動中のようだ。
撃たれて退場中と言うわけでは無さそうだ。

この位置からは確認できるが、いかんせん遠すぎる。
向こうはこちらには気づいていない、今撃つのは利口ではないな・・・。

カァアン!!

そう思った直後、移動中の人影を、一人の銃声が捉えた。
1撃で仕留めたようだ。
移動中の相手は、手を上げて退場を始めた。

こちらからは丸見えだったが、移動の仕方としては、悪くはなかった。
状態は低く、狙いにくい移動方法だった。

その状態を、1発で狙い撃ったのは間違いなく、Cn.Dだ。
あの特徴的な銃声は、間違いなくそうだ。
奴はまだ生きている。

あの場所を狙えるのは、大体あの辺か。
私は、奴の潜みそうな場所を、ある程度把握する。
ここからは距離がある・・・、狙うのは困難だな。

少し顔を下げ、再び周囲の様子を伺う。

カァアン!!

再び、特徴的な銃声が響き渡る。
見ると、もう一人手を上げて退場を始めた。
私の位置からは見えなかったが、奴の位置からは見えていたのか。
その銃声が、奴がどこにいるか私に知らせてくれた。


26:00

シュッ    パァン! パァン! パァン!

2時間経ち、生存者の数だけ、ロケット花火が上がる。
どうやら、私とCn.D以外にも、もう1人生存者がいるらしい。

奴の居場所は分かる。
だが、もう一人はどこだ?

熟練者なのか、もう1人は全く見つからない。
私だけじゃなく、Cn.Dも捉えきれていないように見える。

何はともあれ、分かっているところから潰さないと・・・。

少しずつ周囲の状況を伺いながら、Cn.Dに接近していく。
障害物から出る前には、必ず銃の後方部を障害物からちらりと見せるように出して、相手がこちらを狙っていた場合に備える。

そして、Cn.Dが潜伏しているであろうポイント付近まで到着する。
気づかれないように来たつもりだが、おそらく奴には気づかれているだろう。

もしかしたら、逆にこちらの裏をかいて、すぐ後ろまで移動してきているかもしれない。
奴はそういう男だ。
去年は、それでやられた。
油断はしない。

少し作戦を変更し、あえて距離を取る事にした。
今自分がそこまで移動してきたルートを、少し戻る事にした。
周囲に気を配りながら、瞬時に全速力で元来た道を走る。

カァアン!!

カァアン!!


2発、自分のいた場所をめがけて、どこからか銃声が聞こえた。
だが、自分のいる高さよりも、やや高い位置から聞こえた。

上だ!

立ち止まり、その障害物の上に向かって銃口を向ける。
障害物の上に、Cn.Dの姿を捉える。
Cn.Dは、障害物から飛び降り、今まさに自分を追ってこようとしているところだった。

着地のタイミングを狙い・・・

パァン!!

Cn.Dの額に命中。
去年の雪辱を晴らした喜びを感じる間もなく・・・

タァン!!

別方向からCn.D目掛けて、銃弾が飛んでくる。
私より少し遅いタイミングで、Cn.Dを捉えたようだ。

ハンドガンの音・・・。
距離的に、そう遠くない。

私は、銃口を音のした方向に向け、走り始める。

パァン!!パァン!!パァン!!  カンカンカン!!

パァン!!パァン!!パァン!!  カンカンカン!!


音の主は、風力発電の足元まで移動していた。

パァン!!パァン!!パァン!!  カンカンカン!!

銃弾は風力発電の柱に当たり、跳ね返る。

パァン!!パァン!!パァン!!  カンカンカン!!

パァン!!パァン!!ガチッ・・・


銃の弾が尽きた事を示すように、私の銃が空撃ちをした。

その音を聞き逃さなかった相手は、その瞬間にハンドガンを構え、柱から身を出し・・・

ガツン!!

その手に握られたハンドガンがブローバックし、ターゲットを捉えた。

参加者「バカな・・・、スナイパーライフルだけじゃなかったのか・・・」
シオン「銃を一つしか持ち込んだと言った覚えはない」

銃を撃ったのは、私だった。
スナイパーライフルの銃弾をわざと使い切ったのは、相手を油断させるため。
ゲームが始まる前からズボンの後ろに潜めておいたハンドガンが、最後の決め手となった。

ルール上、銃を何丁持ち込んだかの申請は必要ない。
今回は、そこを最後の切り札にさせてもらった。
必要なければ使わなかったが、今回は作戦勝ちと言うところだろう。


26:27 夜間射撃訓練運営本部

Cn.D「久々に負けたな」
シオン「去年と同じ作戦なんざ、そうそう食らわんさ」
Cn.D「Cn(コードネーム).SS(ダブルエス)・・・、Sonic(音速の)Shooter(射撃手)か」
シオン「昔ほど速い身のこなしはできなかったし、今回はそんなにする事も無かったけどな」
Cn.D「そうでもないさ。お前の動きは少しスコープを通してみていたが、いつもの動きじゃ無かったよ。お前はこれ(銃)を握ると、別人になるな」
シオン「なぜ撃たなかった?」
Cn.D「見てたっていっても、距離がありすぎる。有効射程範囲はお前のほうが広いからな、あんな距離から狙い撃ちされたらたまったもんじゃないからな」
シオン「どこにいるかなんて、最初は分からなかったさ」
Cn.D「でも、バイポットとスコープが無いあたり、きっと撃ち合いしにくるんだろうなと思ってたよ。そんな奴に突っ込んでこられたら、こっちは打つ手なしだ」

暫く運営本部で参加者と雑談した後、今回の勝者である私に、賞金が渡された。
賞金は、夜間射撃訓練に参加する人が、それぞれ200円ずつ払い、買った人がそれをすべてもらえると言うシステムである。
200円と言う参加費は、決して高くなく、かつ買ったときに中途半端にいい小遣いになるように設定された額だ。
今回は、17人参加していたので、3400円の賞金が出た。

それよりも、久々に勝てた事が、何より嬉しかった。
また来年も、この銃使って出ようかと言ったら、周りに『鬼に金棒すぎて相手できないからやめてくれ』と言われたので、おとなしく止めることにしよう。

何より今年は、天気が悪くなるかもしれないと言う懸念もあった中、無事開催できたことが、何よりも良かったと言えるだろう。
今年の、最も暑い一夜は、私の勝利と言う形で幕を閉じた。

コメント

おめでとう

う~、満足満足。
今年も楽しかったです。
王子も更新、楽しみに読んでいたよ。
今日は、お出かけだったよね~。
また報告待ってます。

  • 2012/08/14(火) 17:26:27 |
  • URL |
  • 師匠 #-
  • [ 編集 ]

お返事(´∀`*)

師匠>
コメントありがとう(´∀`*)
本当はもう少し手の込んだものにしたかったんだけど、翌日4時おきという状態で、深夜1時までかかって書いていたので、若干雑になってしまった(;´Д`)
来年は、もう少しちゃんとしたのが書くように努力したい(。-∀-)

  • 2012/08/20(月) 03:41:42 |
  • URL |
  • 橘シオン #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://zangt4.blog7.fc2.com/tb.php/2098-74cc920a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad